ホルモン治療の事。

僕は今回、子宮筋腫の手術をするにあたり、卵巣摘出もしました。

昨年6月2日に見つかった子宮筋腫。

 

女性疾患。 - 夢に向かう人…For the Future

6月28日にセカンドオピニオンになる婦人科の病院の先生とGIDの先生と、ずっと相談していました。

8月15日のMRIの結果…

手術妥当との事でした。

が、当時、僕は職場での怪我による休業補償中。

ましてや一緒に住んでいた彼女に金銭面で世話になって居る身でした。

 

婦人科の先生との話の下、怪我が治って生活が安定した頃に、また受診してみてください。と言う話でした。

 

当時、僕は…

実家を出て彼女と暮らしている事

自分がGIDである事

子宮筋腫を抱えている事

休業補償中で働けていない事

一緒に住み始めた彼女に金銭面で世話になっている事

 

と多大な事柄を抱えていた。

 

その後に起きた事柄も、一つ一つ解決しながら手術までの期間を過ごした。

 

 

 

そうした中での子宮筋腫の手術って事に、どうしても踏み切れなくて…

ましてや、その頃はGIDの性適合手術(SRS)と男性ホルモン療法の事が先走ってしまっていました。

何故なら…

一緒に住んでいた彼女を奥さんとして迎い入れたい!

男性として過ごしたい。

そう言った気持の方が大きかった。

彼女も一緒に男性に近づく治療を始めよ!って言ってくれていた。

 

でも、その反面…

今までの生活環境や、今の生活環境、これからの生活環境を考えてしまうと、どうしても性適合手術、男性ホルモン療法を選ぶまでの気持ちには至っていませんでした。

 

男性の身体に近づく治療を始めたかったのは確かです。

一緒に住んでいた彼女を僕は、男性として支えたかったし、大切にしていた。

心を支えて守っていた…。

しかし、僕の場合、今まで女性として生きて、仕事を確立して仕事をしていた訳ですから、そこから先、男性として仕事をして、戸籍を変え…って事に自分自身違和感を抱いていた事は間違え有りません。

ましてや、39歳40歳で新しいもの(男性ホルモン)を体内に入れると言う事は、それだけの治療でも大変な治療となるって事は自分でも分かっていた。

なお且つ、作り上げた偽物の身体で生きて行くって事に僕は虚しさを感じても居た。

この事は以前のブログにも書いていますが…。

 

ワタシの中にいる小さな僕…3(僕は僕として僕らしく生きる) - 夢に向かう人…For the Future

 

 どうしたら、僕は僕らしく生きていけるんだろう?

と、ずっとずっと自問自答していました。

 

当時、一緒に住んでいた彼女と僕の生理でメンタルが落ち、ケンカをする度に、彼女が言っていた…。

『そんなもんが有るからメンタルが落ちるんだろ!!さっさと取っちまいな!!』

って。

僕は、そうしたかった。

早く僕の身体を蝕む【子宮筋腫】ってモノを取りたかった。

でも、その中でも、少しでも男性に近づきたいとの思いもあったから、卵巣摘出も考えていた…。

それは婦人科の先生にもずっと相談をしていた。

 

そんな中、休業補償となっていたケガも治り始めた頃…

どうも僕自身の体調が芳しくなく調子が悪い。

 

波乗り復帰をした10月4日の時も、下腹部に違和感を感じるし、風邪の症状が出て体調が良くなかった。

仕事も復帰したばかりだったから、なかなか病院には行けなかったんだけども…。

 

そうした中…

ずっとずっと考えていて…

婦人科で相談して来よう。って決めて受診したのが10月11日の土曜日。

 

主治医の先生と話す前に先生は僕の顔色や体調、触診、エコー、MRIの結果を見て…

『手術しましょう。一緒に卵巣も取ろう。卵巣も調子良くないみたいだ』って事になった。

そんな病院でも待ち時間…

いや…朝、部屋を出る時に…

『どこ行くの?海に行くの?』って、声をかけてきた彼女。

もう、その頃は口も聞かなくなって、ただ一緒にいるだけの状態だったのにも関わらず話しかけてきた。

僕は『病院に行く』とだけ告げて部屋を出た。

 

そこから彼女は、ずっとずっとLINE、メールと連絡をくれていた。

診察待ちの時もずっと。

診察結果や血液検査結果の時までも…

 

【手術を決めた。今の僕の状態からすると卵巣も一緒に取ることになった】と告げたら…

『1回で全部取るの?リスクとか日数とか色々聞いた方が良いよ』って凄く心配していた。

だからという訳でもないけども…

そうして側に居るかのように連絡をくれていたからこそ、手術するかどうしようか…悩んでいたけども、僕は手術をする事を決める事が出来た。

 

でも、僕は主治医の先生に告げた…

『手術後の治療は女性ホルモンから始めたい』と。

理由は先にも書いた様に、今の生活や、これからの生活環境もふまえての事を話した。

それと同じ事を彼女にも告げた。

10月25日から手術への治療、生理を止めて子宮を小さくする為の注射が始まると言う事も告げた。

 

そんな中…

色々な事を起こしてしまった…

治療が始まるって言う前日に。

 

それを今どうこう言うつもりは今の僕自身何も無い。

 

また、一緒に住んでいた部屋を引き払う頃からのキミの気持ちが僕は本当に嬉しくて嬉しくて仕方なかった。

連絡できる喜び。

電話できる喜び。

会う事が出来る喜び。

彼女が友達として…

友達じゃないと長続きしないっていう気持ちに必死に答えていた。

でも、僕の本当の気持ちは彼女には伝えていた。

おそらく彼女も、同じ様に本当の気持ちに悩んでいたかと思う。

 

僕は僕で治療から来る副作用に耐えていた。

でもキミとの連絡が僕の心の安定にもなっていたし、キミの心の安定にもなっていた。

 

そんな中での1月7日の出来事。

1月9日以降から、キミとの連絡が途絶え、まばらになった。

 

手術前日の2月1日に送ったLINE

手術直後朦朧とした状態の中で送ったLINE

退院前に送ったLINE

それに対しての彼女からの返事に僕は、ショックを受けてしまった。

 

また、訳分からない内に、ひとりになってしまった。

 

キミを軸として考えていたわけでもない。

僕を取り巻く人々

周りの友人、知人も大切にしている

もちろん、僕の家族も。

自分自身も。

それと同じくらい、キミの事を大切にしている。

キミを守っている。

 

僕はキミの気持ちに答えたかった。

僕自身の気持ちは恐らく変わらないとは思う。

今までとは変わらないと思う。

でも、友達として、大切な人として側にいて欲しい。

心を支えて欲しい。

心がつながっている。

そうして居たい。

 

たとえ、会う事が出来なくなっても、連絡が頻繁に出来なくなっても、電話が出来なくなっても…

お互いに支えていられる関係でありたい。

それが出来る2人だと僕もキミも思っている。

そう信じているから。

 

 

僕は僕らしく生きる。

GIDであっても今後は生まれた性別で生きて行く。

それが僕に課せられた【生き方】だから…。