いざ!手術へ

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いよいよ6月8日は手術です。

 

朝4時ごろに目が覚めてしまい、ラウンジに行って富士山を見ようと思ったけど残念…うっすらとしか見えない。

 

 

 

友達も気にしてくれていてLINEくれて。ゲームで気晴らししなよ!って言ってくれて。

でも、うつらうつらとしていたら、iPhoneが休みモードになってしまって(笑)本人は支度を始める。

 

8時50分に手術開始だから、早めにオペ着に着替えて【T字体】を履いて。

オペ後はICUに移るので、持ってきている荷物全て、まとめなければなりません。

(ステーション預かりになります)

 

 

 

 

朝6時までは飲水可能なので、出来るだけ飲みました。

 

前日の夕方に見た富士山を見て、朝も富士山を見て

 

デカい朝1番の手術。 

綺麗な富士山を眺めてから 手術と言う大波に乗って来ます!必ず戻ってきます!!

 

 

 

 

と友達達と約束をしていました。

 

見た目は、落ち着いて見えるだろうけども、実は怖くて怖くて、ドキドキしていて。

血圧は145台だったかな。体温も36度台。体重は過去最高の61キロ!

降圧剤のおかげで体重が増え、浮腫み、身体中が辛くて仕方が無かった。

そんな辛さとは今日が最後となるんだ!

と自分に言い聞かせながら、朝のテレビニュースを見て。

 

 

 

 

 

入院から退院までを担当する看護師さんが迎えに来ました。

「海穂さん、そろそろ行きましょうか」

『はい…』

 

僕の笑顔が一気に消え始め、緊張の顔になっているのを悟ってか、看護師さんは色々と話てくださいました。

 

2人でエレベーターに乗り、オペ室の有る階へ到着。

 

迷路みたいな廊下を2人で歩く(手術室は12室あります)

 

自動ドアの扉が開くと、そこは【手術室】でした。

真ん中には手術台が置かれて、シートが被さっています。

看護師さんが「〇〇海穂さんです。よろしくお願いします」

 

手術室には手術室の看護師、麻酔科の先生(女性2人)がスタンバイ。

 

麻酔科の先生「名前を教えて下さい」

僕「〇〇海穂です。」

麻酔科の先生「年齢と、病名と手術をする場所を教えて下さい」

僕「46歳です。病名は右側副腎腫瘍の褐色細胞腫です」

麻酔科の先生「わかりました。よろしくお願いします」

 

と言った会話が終わり、手術台に乗る様に促され横たわります。

 

そこまで担当の看護師さんはいてくれて

「海穂さん!待っているからね!!」と声をかけてくれて

僕は看護師さんに、ALOHAのポーズをして、お別れとなりました。

 

手術台は、ほんのり温かく感じました。

ストレッチャーに乗っている感じもして…。

枕代わりになっている頭の部分はドーナッツ型の枕の様にも感じました。

 

手術着を脱ぐ様に言われ、その後、身体の上には包布の様なものが被さります。

 

ストレッチャーと言う表現が正しいのか分かりませんが、その位狭い感じの所に横たわるので若干恐怖も感じます。ドキドキして仕方ないくらいです。

 

そんな中、着々と手術の準備がされていきます。

 

朝一番の手術の為、点滴などの挿入は手術室で行います。

 

  • 左手甲に点滴の挿入
  • 左手には動脈に血圧も取れる点滴挿入
  • 右腕に血圧計
  • 背中への硬膜外麻酔の挿入

背中への硬膜外の挿入が僕の中で恐怖でした。

背中って見えない分、針が刺さるとか、管が入るとかって想像はしないものでして。

ましてや子宮筋腫の手術の時は麻酔がかかってからの挿入だったから、全てが意識がある内に行う事への恐怖や不安が一気に増しました。

でも、言われるままに「息を吸って、息を吐いてと。身体をもう少し左に、私の方に寄ってみて下さい」とまるで【まな板の様な鯉】な状態です。こっぱずかしさも十分に有りました。

背中に入る硬膜外麻酔の針は、痛くもなく、無事に入りました。

どんな感じに入ったかと言うと…鍼灸で鍼を治療をした事が有る方ならばわかるかと思うんですけど、ズシーンとするような感じで痛くないです。

 

そして…

麻酔科の先生「はい、海穂さん、マスクね、麻酔が流れるよ、手術始まりますからね」

僕「はい、わかりました、手術よろしくお願いします」

と…あっという間に、麻酔にかかりました。

いつもだったら、数を数えるんですが、今回は命がけの手術だから、緊張して怖くて不安で…

色んな事を考えながら…

揺ら揺らと、くるくると視界が回りながら麻酔下へ…

 

ウルトラQの様な画像を想像してみると分かるかもしれません。

 

 

 

 

14時過ぎ…

 

5時間30分を超える大手術を終えた。

 

執刀医に「海穂さん!手術おわりましたよ!!成功ですよ!!」と

僕「終わったんですか。良かった。有り難うございます、本当に有り難うございます」

 

と、再び意識が遠くなり、眠りにつくのでした

(実は眠りではなく、瀕死の昏睡状態であったのです)

 

それが

血糖値が17です!!!