僕は…

僕は君に酷い事をしてしまった。

 

何度、謝っても謝っても許しを得られない事です。

 

僕は、どんな状況でも

君を守りたかった。

 

でも守ってあげられなかった。

 

それだけが…

悔しくてたまらない。

 

目の前に居た君を見守る事しか出来ずにいた。

 

僕から離れようとし

僕の目の前から消えようとしている…

君を見ている事しか出来なかった。

 

10月25日から僕の身体の治療が始まるって言う前日に…

僕は…。

 

冬に向けて、暖房器具類や掛け布団などを見て、どこが安いか、どれが良いか決めていて購入するつもりで、支度さえもしていたのに…。

 

そんな今…

8月に来たばかりの部屋を…

引っ越しする為に、この部屋の片付けを、ひとり淋しくしている。

 

なかなか片付かない。

 

何しても片付かない…。

 

一緒に暮らす前に…

君としていたLINEの時間に…

君と電話していた時間に…

どうしてもiPhoneを見てしまう。

 

君も同じ気持ちなのかな…

 

一緒に暮らし始めてから…

同じ時間に起きて…

朝ごはんを食べて…

君を見送り…

洗濯、掃除してから、病院へ。

 

病院と部屋の往復しかない日々。

他者との関わりすらなく…

君が作ってくれた、お昼ご飯を食べて…

 

朝、洗濯が出来なかったら昼過ぎに洗濯、掃除して…と。

 

部屋の一部始終を見てきた。

 

君が布団に入り、振り向けば寝ている姿、動作、寝息、寝言。

 

僕が居た、あの【指定席】は全部が見えて、全部が聞こえていた。

 

よく見える場所だった。

 

それだけ

よく見えて、よく聞こえて…

それだけ辛かった。

 

仕事が始まってからは…

一本早い電車で行くふりをしながら…

同じ電車に乗り、君を見送ったりもしたし…

休みの日は、仕事に行く君を指定席から見送り、その後、部屋の交差点からまで行き、駅に入り行く君を見送りもしていた。

 

 

おはよう。

行ってきます。

ただいま。

おかえり。

 

この言葉で、その日の体調とかを

把握していたくらいだった。

 

寝ている姿を見て、身体の調子を見ていた…。

 

でも、僕は10月24日に酷い事をしてしまった…

 

 

ちゃんと謝りたい…

 

頭下げたい。

 

辛い…

今が凄く…。

 

助けて欲しい…

 

 

僕には君しか居ない…んだよ。