僕は…。

僕は…キミの前から消えたい。

僕の記憶全部を消し去りたい。

 

12月20日…

僕はキミの前から姿を消そうとしていた。

だから、会う事を辞めよう。

だから、LINEも止めよう。と

 

1月7日…

やっぱりキミの口から出る

『10月24日から携帯が怖い』と言う言葉が怖い。

あの日、LINEの再設定をするのに3時間。10分、20分で終わる事に、3時間も要した。

いつもの所で君から出た言葉で僕の選択が決まった。


やっぱり許しては貰えてないんだ…。

やっぱり聞いていたんだ…。

どんなに

どんなに謝っても

どんなに…

もうダメなんだ…。


僕はキミの前で逝くことを。

決めた。


安定剤を飲み

アルコールの多量摂取をした。

ワザとに暴れ酔いを回した。

多分、眠剤も飲んだと思う。


途中の2時間と帰りの記憶だけがまばら…。

 

帰りがけのLINEの文も、ワザと強い口調にした。

キミの前から姿を消し

キミと過ごした日々をすべて忘れ去りたいと思った。

 


キミに辛い思いをさせてしまった事。

僕があんな事をしなければ…


ごめんね。

 

でも…

キミに対する気持ちは一つも変わっていない。

大好きなキミが幸せになるのならば…。



僕は死を選ぶ。

それだけの覚悟で僕は家を出た。

 

キミを守るために。

キミとの生活を楽しむために。

キミと一緒に過ごす日々を守りたかった。

一生をかけて

キミを守る!って決めて、家を出た。

キミの事、僕の事を母や妹に話して、理解、協力して貰い…家を出た。


 

いつしかキミが僕の前から居なくなった時から…

ずっと見守る事しかできなかった。

 

僕の顔が引きつり

僕の手が突っ張り言う事が出来なくなり

話す事が出来なくなった9月20日…。

iPhoneでLINEするのもやっとなくらい。

洗濯物を干すのがやっとなくらい。

立つ事も歩く事も出来ない位、体中が震えていた。

部屋の近くの病院へ行くのも、やっと。

自転車をこぐのもやっと。

病院から帰ってきてから、キミが作ってくれたカレーライスを食べるのもやっと。

お風呂に入る事もやっと…。

 

寝る事も食べる事も出来なくなっていた…。

 

殆ど、寝る事が出来ず…

アルコールを飲んでも寝れず…

 

そうした中、10月21日…僕は…

見てはいけないものを見てしまった。

キッチンで包丁を持って、腹を刺すところまで来ていた。

カッターで腹を少し刺し血だらけにした。。

タオルかけに首をかけ、そのまま意識を失った。

でも、気が付いたら…朝だった。

 

10月24日…やってはいけない事をしてしまった。

 

あのままキミに首を絞められて死にたかった…。

 

あの日以来、声が出なくなる事が有る。

あの日以来、首が苦しくなる。

あの日以来、身体が震えて仕方が無くなる。

あの日以来…。

 

1月8日の別れ際のキミの顔が残っている。

 

「志保ちゃん、志保ちゃん…」

そう追いかけながら駅で僕の顔を覗き込むキミの悲しげな顔しか残っていない。

 

明日の手術。

手術という大きな波を超えてキミの下に帰ってきたい。

 

でも…

僕はキミが好きだから、キミと過ごした日々の記憶をすべて消し去りたい。

 

明日が手術だというこの日に…

キミからのLINEが残酷すぎて今にでも死にたいと思う。

 

それだけキミに辛い思いをさせたんだ…

 



でも、僕はキミが好きだ。

この気持ちは一生変わらない。

 

手術後…

僕はキミに好きだと言う事は無いと思う。

 

好きだと言う気持ちをすべて封印する。

 

だから

気持ちが有ったとしても

気持ちが無かったとしても

 

僕は言わないと思う。

 

僕がキミへの気持ちが無くなる時は死ぬ時。

 

でも

キミとの最後の約束は守る。

波乗りも死なない限り続ける。

 

僕の気持ちは一生変わらない。

一生変わらないんだよ。

 

今でも今でも大好きだよ。

今でも愛している。

好きで好きで仕方ない。

だから…

 

キミは僕のオンリーワン。

だから…

ずっとずっと大好きなままで居させて欲しい。

 

ずっとずっと…

繋がって居て欲しい。



キミを忘れる位なら、姿を消したい。

大好きなキミを忘れる事は出来ない。


でも、居なくなってしまった。

キミは、いつも言っていた。

『志保ちゃんが居なくなってしまうんではないか…』と。

僕は、いつも言っていた。

『キミが居なくなってしまうんではないか?』と。

1月8日まで…
キミは志保ちゃんが居なくなってしまうんではないかと…
casaや帰りの駅でも、僕の顔を覗き込んでは言っていた。




1月7日…
死にたかった…

キミを守りたいから

辛い思いさせたから…。



10月24日…
イヤ…
10月21日…あの日のキッチンでの首吊り
あのまま逝かせて欲しかった…。



明日の手術から…
戻って来ても、目を覚ましたくない。


目を覚ます事無く

そのまま…